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講話

4月22日 朝礼

おはようございます。
 すでに先週から廊下に掲示しているように、今週のことばを「新たな気持ちで」としました。昨年までの格調高い言葉と比べると、何か平凡で、物足りない言葉だと感じるかもしれませんが、私は新年度を始めるに当たって、この言葉を大切にしたいと思っています。すでに今学期が始まって2週間が経ち、新年度を始めるに当たってと言うには遅すぎるかもしれませんが、先週は話をすることができなかったので、今日、この言葉について少し話をしたいと思います。

 本当は「1年365日、日々新たな気持ちで」というのが理想かもしれません。ですが、同じようなことの繰り返しの毎日の中で、せめて年度の初めとか、学期の初めとか、あるいは正月とか誕生日などの節目の時期には、新たな気持ちで、何か目標を立ててみるとか、新しいことを始めるとか、今までと少し自分を変えてみるといったことをしてほしい。すでにそういう気持ちで新年度をスタートさせたという生徒はいいのですが、今までと何も変えていない、何も変わっていないという生徒は、本当にそれでいいのかよく考えてみてほしいと思います。

 私自身も、こういった節目には、勉強やクラブなどの目標を立てるとか、生活面を見直してみるといったことはよくやりました。毎日これだけは勉強しようとか、私はブラスバンド部でしたが毎日音を出そうとか、あるいは多くの友達と積極的に関わりを持とうとか、そんなことを色々やろうとしました。それがうまくいったかというと、そんなに長続きしなかったこともよくあります。自分自身の中で何かが大きく変わったということはあまりなかったように思います。でも、そうこうしながら少しずつ成長するものです。反対に、何も変えようとしない、何も変わろうとしないのは、成長することを拒否していることになるのだろうと思います。

 例えば、1学期の終わりとか今年度の終わりに自分はこうありたいと思う理想の姿を、思い浮かべてみてください。理想の姿というと、多くの生徒は、勉強やクラブでの理想像は思い浮かべても、自分はこんな人でありたいという内面の部分まで自分の理想像を深めることは、あまりしないかもしれません。
 しかし、みんなには、自分の理想像を深めてもらいたい。新年度の初めという今の時期に、あらためてそういう自分の理想の姿を思い浮かべ、それに近づくために、新たな気持ちでスタートしてもらいたいと思います。

 すでに新たな気持ちで少し成長した自分を目指している生徒には、その気持ちが続くように、そして、まだそんなことは何もしていないという生徒には、これからそういう気持ちになってもらうために、しばらく「新たな気持ちで」という言葉を掲げておきたいと思います。