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講話

6月3日 朝礼

おはようございます。
 今日から、本校の卒業生3人とエリザベト音楽大学からの3人の、合わせて6人の大学生が、教育実習の先生として学校に来られます。今朝はまず代表の方に挨拶をしていただき、その後、一人ひとり簡単に自己紹介をしてもらいましょう。

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 授業はもちろん、学校生活のこと、進路のこと、クラブのことなど、気になることがあれば何でも相談してみるといい。実習する先生方にとっても、みんなにとっても、いい3週間になればと思います。

 さて、毎年一度や二度は話していることですが、マナーについて少し話します。
 担任の先生から機会あるごとに話を聞いていると思いますが、登下校中の特にバスや電車の中での学院生の態度が悪い、周りに迷惑をかけているという外部の方からのお叱りの電話やメールが時々あります。公共のマナーが守られていないということです。

 私たちにはみんな、この社会で「私」の立場と「公共」の立場を持っています。その中でみんながそれぞれに、自由気ままに楽しく過ごしたいという「私」の立場ばかりを守ろうとすると、自我がぶつかり合うだけで、秩序は保てません。「私」の立場を大切にするためには、互いに「公共」の立場も大切にしないといけない。目の前の人に対して、また周りの人たちに対して、不快な思いをさせないように気遣いをする、公共のマナーとはそういった気遣いです。
 その気遣いのできていない生徒の中には、自分の周りにいる人を「人の姿」として認識していない、風景の一部にしか見えていない人が、結構いるのではないか。だから大声でしゃべったり鞄が邪魔になったりして迷惑を掛けていても、そのことに気付いていないのかもしれない。だけど子どもならともかく、中学生や高校生がそれでは困ります。学校の校門を出たら、家の中に入るまでは公共の場であるということを意識できないといけない。

 ところで、今学期初めの中1のILの授業で、生徒に「広島学院の生徒になった今の気持ちを書き残しておこう」ということで、文章を書いてもらいました。その中で、こんなことを書いている中1の生徒が何人かいました。

 「バスで、子どもに席を譲った先輩を見た。そんな学院生になりたい」
 「電車で降りる人の邪魔にならないように、一度ホームに出ている先輩の姿を見た。自分もそんな行為を学びたいと思った」
 「JRの車内で『きちんと上着を着ろ』『邪魔になるからバッグをおろせ』などと注意をしている先輩がいて、すごいなと思った。そんな学院生になりたい」などなど。

 公共の場を意識し、周りへの気遣いのできている生徒もたくさんいるのだろうと思います。ぜひ、できていない学院生を見たら注意をしてあげてほしい。特に上級生は下級生を、しっかりと指導してください。他校の生徒にもマナーの悪い人はいます。大人でも気遣いのできない人を見かけます。しかしそういう人にばかり目を向けるのではなく、もっと周りをよく見たら、きちんとマナーを守っている人もたくさんいます。それに気付けば、マナーが悪いというのは大変恥ずかしいことだと感じるようにもなるでしょう。マナーが悪いというのは本当にみっともないことです。
 登下校も学びの場です。公共の立場というものを、しっかりと学んでほしいと思います。