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講話

6月10日 朝礼

おはようございます。
 今朝はまず、文化委員長から話があります。

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 さて、1学期も後半に入りました。1学期の中間から期末の間は大きな学校行事はなく、土日以外の休日もなく、単調な日が続くと感じる生徒も多いかもしれません。しかし、そういうときだからこそ、意識して勉強に一生懸命に取り組んでもらいたい。
 
 興味を持って「もっと知りたい。できるようになりたい」という思いで一生懸命に勉強をする。そして「わかった。できた」という瞬間を迎える。それが理想です。言うまでもなく、この「もっと知りたい。できるようになりたい」という気持ちが、勉強へのモチベーションになり、「わかった。できた」という体験が、また次の勉強の原動力になります。
 ただ「もっと知りたい。できるようになりたい」という気持ちになるためには、初めはつまらないと思っても、勉強を続けてみるという努力が必要です。興味が持てないから、真剣に勉強をする気にはなれないという人がいるかもしれないけど、興味は、何もないところから突然降って湧いてくるようなものではありません。自分でコツコツと努力して育てていくものです。
 「興味がないからやらない」というのではなく、「やれば興味が出てくる」というように意識を変えてもらいたい。
 
 そして一生懸命に取り組んでもらいたい。「一生懸命」という言葉には、命を懸けるという字が含まれています。もちろん死ぬことを覚悟してとまでは言いませんが、それでもここというときには逃げたいという気持ちは捨てて、苦労を厭わず、全力を尽くさないと、一生懸命とはいえません。
 今の自分は、過去にそういう風に一生懸命にやったことが、土台になっているはずです。同じように、今一生懸命やることは、これからの自分の土台になるはずです。その時々の一生懸命さが、その人を作っていくものだと思います。

 ところで、一昨日の土曜日に、中国地方にいる学院の卒業生の同窓会があって、私も招かれて行ってきました。そこでみんなの先輩方が仰っていたのは、「卒業生がいつまでも母校として誇りを持てるような広島学院であり続けてほしい」ということでした。「一生懸命に」というのは、学院の多くの卒業生が、勉強に限らずこの学校の色々な活動で、仲間と一緒に実践してきたことです。そして、学院でそんな生活を過ごしたことに、誇りを持っておられると思います。みんなもその誇りを受け継がないといけない。
 高3の生徒にはわざわざ言う必要のないことですが、とにかく期末試験までの1カ月ほど、大きな学校行事がない中で、意識して勉強に一生懸命に取り組んでもらいたい。「もっと知りたい。できるようになりたい」という気持ちから「わかった。できた」という瞬間を迎えるまでの体験を、たくさん積んでもらいたいと思います。